「ゴールデン降格」「ゴールデン左遷」がテレビをダメにした。
「ゴールデン降格」「ゴールデン左遷」という言葉に馴染みがある人がどれだけいるのだろうか…?先に説明しておこう。。。
人気のある深夜番組や昼間の番組をゴールデンに持ってきて撃沈するパターン。テレ朝にやたら多い。これを恐れてゴールデンに行きたがらない番組も多数存在する。
テレ朝にやたら多いのは、まあ深夜のネオバラエティ(23時台の番組)が多いせいでもあるのだが…確かにテレ朝に多い。
そもそも論として、ゴールデンに昇格するのは、基本的に喜ばしいことである。おめでとさん。(一応、ゴールデンの定義は19:00~22:00ってことにしとく。)
一昔前までは、”基本的に”って言葉もなしに手放しで喜べることだった。
変わってきたのは、最近で、コンプライアンスやらPTAやらBPO(放送倫理・番組向上機構 ホントに向上してるのか…?)がうるさくなってきて、(特にバラエティーでは)何かと身動きが取りにくくなってる状況。
この状況のせいで、ゴールデンに行くと番組の面白さが激減していくという現象があるあるになってるのが、「ゴールデン降格」「ゴールデン左遷」。
見る人が多いはずのゴールデンに行くと、つまらなくなると、そりゃ、テレビはオワコンだとか言われるはずさ。。テレビ局頑張ろうよ。
こういう事例もある…
テレビにあまり馴染みがない人も、こういう記事を読んだことがあるのではないだろうか?
単純に言うと…
平社員≒深夜番組 部長≒ゴールデン と例えてもいいかもしれない(もちろん、細部は違うけど)。
具体例を挙げよう。
ここ最近で一番典型な「ゴールデン降格」型は「ピカルの定理」だろう。
(wikipediaにも載ってたとか言わない。それだけ印象的なんだと思う。うん。)
ピカルの定理の流れをざっと追っておく。
2010年10月~2011年3月 火曜日 24:45 - 25:10(25分)
2011年4月~2012年3月 土曜日 23:10 - 23:55(45分)
2012年4月~2013年3月 水曜日 22:00 - 22:54(54分)
2013年4月~2013年9月 水曜日 19:57 - 20:54(57分)
と、着実に昇格していったのですが、まあ、これほど「ゴールデン左遷」という言葉が似合う番組は無いなー。と。
個人的な雑感であるが、ピカルの定理が一番輝いていたのは、土曜日23時台。
コントの中身からいっても、この辺が限界だったんだと思う(ピカルの定理ファンがwikipediaでしっかりまとめてあるので、詳しくはそれを参照して欲しい)。
そこから、「ゴールデン降格」の連鎖。水曜日20時台とか、ホントに地獄。ガッチガガチも、ガッチガチ。面白くない。
ざっくりというと、こんな感じである。
何故、こんな記事を書いたか。
最近、こんなニュースを見た。
しくじり先生。現在、木曜日24時台と、いわゆる”深夜番組”。
でも、面白さは現在のテレビコンテンツ屈指だと思っている。
内容は、過去の失敗(しくじり)から教訓を学んでいこう!という反面教師的な番組。
ただ…。このニュースを聞いた最初の感想は、「ゴールデン左遷になっちゃうな…。」
そう思うのは、
この番組の良さであり、キーパーソンであり、最も重要な”先生”。
ゴールデンで先生が集まらなくなっちゃうんじゃないか?と危惧してるからだ。
高視聴率番組とはいえ、「深夜なら喋ってもいいよー」という人も、「ゴールデンでお願いします」と言われた途端に断る人が少なからずいそう。
かといって、適当に選ぶこともできない。先生の選択は番組の内容に直結するから。
しかも、過激な内容はBANされてしまうだろう。内容も絞られてくる。
かなりの前途多難だと思うが、しくじり先生がゴールデンで成功することを願って、あえて、この記事を書いた次第…。
しくじり先生のゴールデンが始まったころに、また、記事を書こうと思う。